「エンジニアリングウッド」ってどんな木?

日本は木造建築の国です。湿度の高い梅雨のある日本では、空気中の水分を呼吸してくれる「木」が最適な素材といわれますが、乾燥が不十分だと反りや狂い、割れなどを起こします。
この木材の欠点を解消するために生まれたのが「エンジニアリングウッド」です。
●反り・狂いを抑えた加工木材
エンジニアリングウッドは、薄い板状にした木材を接着剤で何層にも張り合わせたり、チップ(木片)状にしたものを接着剤で固めるなどした加工木材で、集成材とも呼ばれます。
エンジニアリングウッドは、製造工程で含水率を15%以下に抑えることで、収縮を防ぎ、安定した品質・性能を実現しています。
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●自由度が高く、火にも強い
エンジニアリングウッドは、腐りにくく、接着技術の進歩で強度・耐久性能も向上。
また、デザインや寸法の自由度の高さも特徴です。
断面の大きい木材は、燃えても表面に炭化層ができ、中心まで燃えにくい性質があります。
このため鉄骨造などよりも熱に強く、火災時も焼け落ちにくいという利点があります。