「ツリーハウス」の完了検査を受けました
昨日は、頓原の道の駅に隣接した緑地公園に建設した「ツリーハウス」の、完了検査を受けました。
ウッドデッキ部分は、地元の建設会社さんが建築。
当社が担当したのは、その上に載っている丸い建物です。
発注者の緑地公園管理団体の代表者と、設計事務所さん立会いの下、検査を受けました。
この、まあるい物体を木造で作るのには大変な苦労がありました・・・。
まず、この形。
何をモチーフにしているのかと言うと「山繭」だそうです。
※画像はネット上から拝借しました。
この林の中で見つけた山繭が、ヒントになったようです。
これをどうやって製作しようかと悩みました。
当初は、部材だけ作業場で作って、ボランティアの皆さんと現地で組み立てる、との案もありましたが、現地で杉板の幅を一枚一枚調整して張るのは無理と判断し、当社の作業場で組立後運搬し、現地で皆さんに塗装だけしてもらうようにしました。
先ずは、フレーム造りから。
薄い杉板を重ね合わせて、集成材のフレームを作ります。
厚さ7ミリくらいの杉板ですが、曲げるのは大変です。
径の大きなものはまだ良いのですが、小さなものはかなり曲げ難いようでした。
しかし、大工さんって、凄いですね。
自分たちで治具を考えて、難しい物も作っていきます。
次は、出来たフレームの位置を決めて仮組します。
それが出来ると、外皮となる杉板を張っていきます。
ここが一番手間のかかるところですね。
何せ、三次元の曲面ですから、板のあっち側とこっち側で、幅を違えてやらないと、上手く収まりません。
板一枚一枚を調節しながら張っていくわけですから、手間がかかります。
ここまで来ると、ご近所さんから「錦織さんとこ、なにつくっとらいかね?」と聞かれる様になります。
杉板を張り終わりました。
ちょっと、飛行船のようにも見えますね。
さて、これを現地まで運搬しなければなりません。
人力で作業場の外まで、引っ張り出します。
ユニック車に積み込みます。
幅がギリギリ納まりました。
これで、現地へ出発です。
無事に、現地へ到着。
後に写っているウッドデッキの上に設置してもらいます。
塗装はボランティアの皆さんで。
その後、地元の建設会社さんによって、ウッドデッキ上に設置されました。
検査も無事に合格し、引き渡すことが出来ました。
9月28日(日) 午前11時から、竣工式のセレモニーがあります。
しまねっこ、みーもくん、い~にゃんが来たり、飴まきなどもされるようです。
その後、一般に開放されるようです。
ありがとうございました。