基礎防水

基礎工事の様子です。

 

 見えているのは鉄筋とオレンジ色の型枠です。

鉄筋にグレーのシートが取り付けてありますが、

一体、何でしょう?

 

20101014kisobousui1.jpg

 

正解は「防水シート」です。

 

 

砕石を点圧した後、土間に防水シートを施工していますが、

建物の外周になるコンクリートの打継ぎ部にも防水シートを施工しています。

 

住宅の基礎コンクリートは

ベースコンクリートと立ち上がりコンクリートで出来ています。

 

 

通常はベースコンクリートを打設(流し込むこと)して固まってから

立ち上がりコンクリートを打設します。

 

「ベース・立ち上がり一体施工」というのもありますが、

一体打ちと言っても、ベースコンクリートを打設して

ちょっと固まってから立ち上がりを打設します。

 

そうすると、固まりかけたベースコンクリートに馴染ませる様に

立ち上がりコンクリートを打設すると、

ベースコンクリートが動いてしまい、よろしくありません。

 

で、錦織建設では「一体施工」は採用していません。

 

20101014kisobousui2.jpg

 

ベースコンクリートと立ち上がりコンクリートの間から水が浸入してくると

床下の湿気のもとにもなりますが、

鉄筋の腐食の原因にもなってしまいます。

 

最初はアルカリ性のコンクリートのおかげで

鉄筋は錆びにくい状態ですが、

年数が経つにつれ、コンクリートのアルカリ性が中和し、

鉄筋が酸化しやすくなり、錆びてくるのです。

 

 

鉄筋の強度そのものも低下しますが、

鉄筋が錆びると膨張し、コンクリートを破壊してしまうので

コンクリートの強度も低下してしまいます。

 

鉄筋、コンクリート、共に初期の強度は大切ですが、

経年劣化を防止する、

「先を見据えた強度」がとても大切です。

 

基礎防水” に対して2件のコメントがあります。

  1. 松崎隆利 より:

    いい仕事してますね~!!なかなかそこまで考えて施工している会社は少ないと思いますよ^^
    見習わなきゃね!!

  2. 真澄です。 より:

    松崎さんありがとうございます。
    建築の仕事もなかなか「これが正解」
    というものが無いのも正直なところですが、
    「今できる最善のことをやる!」
    を合言葉にがんばってます。
    これからも宜しくね~(^^)/

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