地震と防災の日

地震とは、普段は固く密着している地下の地盤や岩盤が、一定の部分を境目にして、急にずれ動くこと。また、それによって引き起こされる地面の振動のことです。正確には、前者を「地震」と呼び、後者を「地震動」といいます。一般にはどちらも地震と呼びます。通常は地震というと地震動を意味することが多いです。
メカニズム
地球の表層はプレートと呼ばれる硬い板のような部分でできており、そのプレートは移動し、プレート同士で押し合いを続けています(プレートテクトニクス)。そのため、プレート内部やプレート間の境界部には、力が加わり歪みが蓄積しています。この歪みが限界を越えたとき、岩盤内部の一点から破壊が始まり、急激に岩盤がずれて歪みを開放し始めます。そして、これが地震の始まりです。そしてこの点が震源であり、破壊されてずれた部分が断層となります。
震源で始まった岩盤の破壊範囲は、多くの場合秒速2~3kmで拡大し、破壊された岩盤は、速いときで秒速数mでずれを拡大させていきます。
破壊が終結すると、一つの地震が終わることになります。この断層面の広さとずれの大きさは、地震の規模と関連しています。多くの場合、断層面が広くずれが大きくなれば大地震となり、逆に小さな地震では破壊は小規模です。こうして一つの地震が終結しても、大地震の場合は断層面にはまだ破壊されずに残っていて、歪みをため込んでいる部分があります。それらの岩盤も次第に破壊が進みます。それが余震です。一方で、前震の発生のメカニズムについては、本震を誘発するものだという説、本震に先駆けて起こる小規模な破壊だという説などがありますが、はっきりと解明されていません。
地震発生前の対策


普段においては、防災訓練や防災用品(非常食や非常袋など)の準備などが代表的な対策として挙げられます。また、過去の災害の例を学んだり体験談を聴いたりすることも有用であるとされています。
防災の日
防災の日とは、1923年9月1日の関東大震災に因んで制定された記念日であり、日付はその9月1日です。9月1日は年にもよりますが、二百十日になることが多く、“災害への備えを怠らないように”との戒めを込めて1960年に制定されました。この頃に台風が来ることも由来の一つです。制定の前年(1959年)には伊勢湾台風が襲来していました。
二百十日は暦の上で雑節の一つとして、立春から数えて210日目の日で、太陽暦では9月1日ころにあたり、220日目の二百二十日とともに、台風が来襲する厄日とされています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA